押っ通す(読み)おっとおす

精選版 日本国語大辞典 「押っ通す」の意味・読み・例文・類語

おっ‐とお・す‥とほす【押通】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 ( 「おっ」は接頭語 )
  2. ある状態をある期間内、継続させる。とおす。
    1. [初出の実例]「何でも男といふものは押通(オットホ)して側に居る女をば深く思はなひで」(出典人情本・春色籬の梅(1838‐40頃)一)
  3. 無理にとおす。どこまでもやりぬく。主張などを終わりまで変えないでいく。
    1. [初出の実例]「訴人をしろと謂ふ、いひつけはしなさらねえだから、吾(おれ)知らねえで、押通(オットホ)しやさ」(出典:琵琶伝(1896)〈泉鏡花〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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