サラ(その他表記)Sarah

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精選版 日本国語大辞典 「サラ」の意味・読み・例文・類語

サラ

  1. ( [ヘブライ語] Śarāh ) 「聖書」に出てくる人の名。アブラハムの妻。九〇歳でイサクを産む。新約聖書では、サラの出産信仰の力によるとする。サライ

サラ

  1. 〘 名詞 〙サラリーマン」の略。「脱サラ

サラ

  1. 〘 名詞 〙サラブレッド」の略。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サラ」の意味・わかりやすい解説

サラ
Sarah

旧約聖書に記されているアブラハムの妻。旧名をサライといったが,神が彼女を祝福しアブラハムに男子を授けることを約されたときからサラ(ヘブライ語で「女主人,王妃」の意)と呼ばれた。サラはアブラハムとともにカルデアウルを離れたときから始まる波乱の生涯を送ったが,神の約束どおり,子を産めない彼女にイサクが授けられ,イスラエルの母としての地位が与えられた(創世記 18章以下)。新約聖書にサラの信仰と夫への従順に対する賛辞が述べられている(ヘブル書 11・11,ペテロ1書〈→ペテロの手紙〉3・6)。

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世界大百科事典(旧版)内のサラの言及

【アスモデ】より

…前2世紀ころペルシアとの接触によりもたらされた怒りの神〈アエシェマ・ダエーバ〉から出たと考えられる。《トビト書》ではラゲルの娘サラに取り付き新婚の夜ごとに,彼女の7人の夫を殺すこと7度に及んだ。トビトの子トビアは天使ラファエロの助けでサラからアスモデを退散させる。…

【アブラハム】より

…この名は〈父は高められる〉を意味したと思われるが,伝承では民間語源的に〈多くの国民の父〉と解され,また意味づけられている。《創世記》の叙述に従えば,アブラハムの父の一家は,ユーフラテス川下流域に比定されるカルデアの町ウルを出て,シリア北部の町ハランに移動し,アブラハムは神の命令を受けてその町で親族と別れ,妻サライSarai(後にサラSarahと改名)および彼に同行した甥のロトとともに神の示す地カナンに着いた。この地でロトと生活圏を分けた後,アブラハム一家はヘブロン付近で過ごしたが,飢饉のためにエジプトに下って難を逃れるなどの苦労を重ねた。…

【ジプシー】より

…ロマニー語も地域の言葉が混入して,方言化が激しいし,伝承による民話も豊富ではあるが,純粋にジプシーだけのものといえない例もある。ジプシー全体に共通の行事としては,毎年5月に南フランスのサント・マリー・ド・ラ・メールで開かれる,彼らの黒い守護神サラSarahの祭りがある。この地への巡礼は19世紀から広まったらしいが,現在でも数万のジプシーが集まってくる。…

※「サラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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