押広(読み)おしひろげる

精選版 日本国語大辞典 「押広」の意味・読み・例文・類語

おし‐ひろ・げる【押広】

〘他ガ下一〙 おしひろ・ぐ 〘他ガ下二〙 (「おし」は接頭語)
① 小さくなっていた物、閉じていたものなどを開く。ひろげる。また、拡張する。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)上「紙おしひろげくるくると」
物事、考えなどを他に及ぼす。
文明論概略(1875)〈福沢諭吉〉三「時勢緩急を察し私智を拡(オシヒロゲ)て公智と為すの義ならん」

おっ‐ぴろ・げる【押広】

〘他ガ下一〙 (「おっ」は接頭語) 「ひろげる(広)」の俗ないい方。
洒落本・商内神(1802)「こう手足をおっぴろげると大のじたが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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