くくり‐ざる【括猿】
- 〘 名詞 〙 四角な布に綿を縫いこみ、四隅を猿の足と見て一所に集めてくくり、別に綿を縫いこんだ丸いものを頭になぞらえて付けたもの。また、その形。五月五日の節供の飾幟の下の端につけ、幟猿(のぼりざる)ともいい、あるいは遊郭などで、客の足止めをするまじないなどともした。
- [初出の実例]「ふとんのすみへつけしくくりざるをひねくってゐる」(出典:洒落本・傾城買四十八手(1790)しっぽりとした手)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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