普及版 字通 「拯」の読み・字形・画数・意味
拯
9画
(異体字)
7画
[字訓] すくう・たすける
[説文解字]
[字形] 形声
声符は丞(じよう)。丞は人を引きあげて拯(すく)う形。〔説文〕十二上に字をに作り、「上に擧ぐるなり」とし、升(しよう)声とする。また登(とう)声の字一を録する。「上に擧げる」とは拯いあげる意で、丞がその初文。升・登は神に供薦するときの字である。
[訓義]
1. すくう、すくいあげる、たすける。
2. とる、うける、ぬく、おさめる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕拯 スクフ/ スクフ・ヒロフ・トドマル・トル
[語系]
拯・丞・承zjingは同声。救いあげることを丞・拯といい、奉戴することを承という。升・昇・・陞sjingも声近く、みな上にあげる意。ただ登tngは拯とは別系であるらしく、もと登薦の意である。
[熟語]
拯活▶・拯▶・拯救▶・拯済▶・拯恤▶・拯贖▶・拯世▶・拯贍▶・拯▶・拯▶・拯難▶・拯撫▶・拯弊▶・拯乱▶
[下接語]
救拯
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報