持明院基家(読み)じみょういん もといえ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「持明院基家」の解説

持明院基家 じみょういん-もといえ

1132-1214 平安後期-鎌倉時代の公卿(くぎょう)。
長承元年生まれ。大蔵卿藤原通基の子。母は大蔵卿源師隆の娘。能登守(のとのかみ),美作(みまさかの)守,左近衛(さこんえの)中将などを歴任承安(じょうあん)2年従三位。権(ごんの)中納言となり,建久元年正二位。建仁(けんにん)元年出家。家名は邸内の持仏堂の持明院に由来する。建保(けんぽ)2年2月26日死去。83歳。法名は真智

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の持明院基家の言及

【持明院家】より

…藤原氏北家の流れ。中御門庶流。家格は羽林家。藤原道長の子右大臣頼宗の孫基頼を祖とする。家名は,基頼が邸宅内に建立した持仏堂を持明院と名づけたのに由来し,その子通基は,これを改めて安楽行院としたが,持明院を家号とした。通基の子基家は,その女が後高倉院の妃となり,後堀河天皇の生母であったことから,外祖父として基家の父祖が昇進できなかった中納言に昇り,代々これを先途とした。江戸時代の初め,承嫡の者がなく家名断絶の危機に見舞われるが,徳川家の家臣の子大沢基定を入れて家名を継承した。…

※「持明院基家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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