持駒(読み)もちごま

精選版 日本国語大辞典 「持駒」の意味・読み・例文・類語

もち‐ごま【持駒】

〘名〙
将棋で、相手から取ったままで、まだ使用していない駒。盤上にいつでも使用できる。
※こゝろ(1914)〈夏目漱石〉上「時々持駒(モチゴマ)を失くして、次の勝負の来る迄双方とも知らずにゐたりした」
② その人の手もとや勢力下にあって、いつでも利用できる人や物。
鳥獣戯話(1960‐62)〈花田清輝〉二「信長を倒すための持ち駒の大半をほとんど一挙にうしなってしまったのである」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「持駒」の意味・読み・例文・類語

もち‐ごま【持(ち)駒】

将棋で、相手からとって自分の手もとに持ち、いつでも使用できる駒。手駒
いつでも必要なときに使えるように用意してある人や物。「あのチーム持ち駒が足りない」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android