持駒(読み)モチゴマ

デジタル大辞泉 「持駒」の意味・読み・例文・類語

もち‐ごま【持(ち)駒】

将棋で、相手からとって自分の手もとに持ち、いつでも使用できる駒。手駒
いつでも必要なときに使えるように用意してある人や物。「あのチーム持ち駒が足りない」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「持駒」の意味・読み・例文・類語

もち‐ごま【持駒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 将棋で、相手から取ったままで、まだ使用していない駒。盤上にいつでも使用できる。
    1. [初出の実例]「時々持駒(モチゴマ)を失くして、次の勝負の来る迄双方とも知らずにゐたりした」(出典:こゝろ(1914)〈夏目漱石〉上)
  3. その人の手もとや勢力下にあって、いつでも利用できる人や物。
    1. [初出の実例]「信長を倒すための持ち駒の大半をほとんど一挙にうしなってしまったのである」(出典:鳥獣戯話(1960‐62)〈花田清輝〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android