指をくわえる(読み)ユビヲクワエル

デジタル大辞泉 「指をくわえる」の意味・読み・例文・類語

ゆびをくわ・える

うらやましがりながら、手を出せずにいる。「仲間成功を―・えて見ている」
きまり悪そうにする。恥ずかしそうにする。
「―・へてひ出づる」〈浄・寿の門松

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「指をくわえる」の意味・読み・例文・類語

ゆび【指】 を くわえる

  1. うらやましがりながら、手出しができないでいる。空しく傍観する。また、なすことなく引き退く。
    1. [初出の実例]「はアさうでございますかと指をくはへて引込む事は出来ぬ」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉五七)
  2. 恥ずかしそうにする。きまりわるそうにする。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「呼れて祖母も一時に千年を延ぶる門松の、影に隠るる難与平、ゆびをくはへて這出る」(出典:浄瑠璃・山崎与次兵衛寿の門松(1718)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android