按摩痃癖(読み)あんまけんぺき

精選版 日本国語大辞典 「按摩痃癖」の意味・読み・例文・類語

あんま‐けんぺき【按摩痃癖】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あんまけんべき」とも。「けんぺき」は首から肩にかけてひきつる病 ) 江戸時代按摩が町の中を流して歩く呼び声。転じて、按摩術または按摩の称。
    1. [初出の実例]「按摩痃癖(アンマケンベキ)の笛の音は、忍びあふ格子の相図かとおもはれ」(出典洒落本・青楼松之裡(1802)三)

あんま‐けんびき【按摩痃癖】

  1. 〘 名詞 〙あんまけんぺき(按摩痃癖)
    1. [初出の実例]「月おち馬いななき、草鞋うり・焼酎うり・あんまけんびきの声もおさまりて後」(出典:俳諧・鶉衣(1727‐79)前)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android