振袖新造(読み)フリソデシンゾウ

デジタル大辞泉 「振袖新造」の意味・読み・例文・類語

ふりそで‐しんぞう〔‐シンザウ〕【振袖新造】

江戸吉原遊郭で、振袖を着て出た禿かぶろ上がりの若い新造級の遊女部屋を持たず、揚げ代は2朱。ふり。ふりしん。ふりそでしんぞ。

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精選版 日本国語大辞典 「振袖新造」の意味・読み・例文・類語

ふりそで‐しんぞう‥シンザウ【振袖新造】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、江戸吉原の遊郭で、振袖を着て出る禿(かぶろ)あがりの若い新造級の遊女。まだ見習い期間で、姉女郎に属して出た。部屋を持たず、揚代(あげだい)二朱。ふりそでしんぞ。ふりしん。ふりしんぞう。ふりそ。ふりそで。ふり。〔随筆・北里見聞録(1817)〕

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世界大百科事典(旧版)内の振袖新造の言及

【新造】より

…吉原ではかむろが14歳ぐらいになると新造として披露した。このとき歯黒めはするが,まだ振袖を着ていたので〈振袖新造〉といい,姉女郎の名代を勤めたりする見習の遊女であり,修行や人気など時期をみて,袖留をしたうえ部屋を与えて一人前の遊女にした。これとは別に,かむろを経ずに雇われてすぐに新造となるものがあり,この新造は売春をした。…

※「振袖新造」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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