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新造 しんぞう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

新造
しんぞう

「しんぞ」ともいう。 (1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。 (2) 江戸時代,吉原で御職女郎に付添った若い見習いの遊女。振袖新造,留袖新造,番頭新造の3種があった。禿 (かむろ) が成長して 13~14歳になると新造とし,振袖新造という。

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デジタル大辞泉の解説

しん‐ぞ【新造】

しんぞう(新造)」の音変化。→御新造(ごしんぞ)
「馴染(なじみ)でない―が来て」〈花袋田舎教師

しん‐ぞう〔‐ザウ〕【新造】

[名](スル)
新しくつくること。また、そのもの。「貨客船を新造する」
武家や富裕な町家の妻女。のち、一般に他人の妻女、特に若妻をいう語。また、広く若い未婚の女性をもいう。しんぞ。→御新造(ごしんぞう)
「なんでも巫子(いちっこ)の―めが、いっちこちらの端に寝たやうすだ」〈滑・膝栗毛・三〉
江戸時代、遊里で、姉女郎の後見つきで、新しくつとめに出た若い遊女。

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世界大百科事典 第2版の解説

しんぞう【新造】

遊郭用語。〈新艘〉とも書き,なまって〈しんぞ〉という。遊女を舟に見立てたものというが,語源は不明。《あづま物語》(1643)は新しく出た太夫を新造とよんでいるが,後にはかむろ(禿)あがりの,姉女郎の部屋に同居中のものを新造といった。吉原ではかむろが14歳ぐらいになると新造として披露した。このとき歯黒めはするが,まだ振袖を着ていたので〈振袖新造〉といい,姉女郎の名代を勤めたりする見習の遊女であり,修行や人気など時期をみて,袖留をしたうえ部屋を与えて一人前の遊女にした。

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大辞林 第三版の解説

しんぞ【新造】

しんぞう(新造) 」に同じ。 「御-」

しんぞう【新造】

( 名 ) スル
新しくつくること。また、そのもの。
新しく船をつくること。また、その船。新造船。新艘しんぞう。 「高速船を-する」
〔「しんぞ」とも〕
武家の妻女をいう。
町家の上流商家の妻女をいう。のちには他人の妻、特に、若い妻をいうようになり、さらに未婚の若い女性のことをもいうようになる。 「なんでも巫子いちつこの-めがいつちこつちのはしにねたやうすだ/滑稽本・膝栗毛 3
近世、遊里で姉女郎の後見つきで客をとり始めた若い遊女。 「ましてや高間すぐれてうつくしく、-引きて千里を行くも遠からず/浮世草子・一代男 7

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

新造
しんぞう

江戸時代の遊女の一階級で、「しんぞ」ともいう。時代や土地によってその対象は一定しない。寛永(かんえい)(1624~44)ごろには新しく店に出た太夫(たゆう)を新造とよんだが、江戸・吉原では禿(かむろ)の年季を終えて姉女郎についたものを新造といった。吉原の新造は遊女見習いで客をとらせず、作法などを修得すると遊女営業を始めさせた。これを「突出(つきだ)し」といって、衣類などに莫大(ばくだい)な費用をかけた。同じ吉原でも下級遊女屋には新造という下級遊女がおり、また上級遊女の身辺を世話する30歳以上の番頭新造がいた。番頭新造の役をする者を大坂では引舟(ひきふね)と称した。
 なお別に、未婚の少女を新造、新妻あるいは姑(しゅうとめ)のいる妻女を御新造(ごしんぞ)とよんだ。[原島陽一]

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世界大百科事典内の新造の言及

【新造】より

…遊女を舟に見立てたものというが,語源は不明。《あづま物語》(1643)は新しく出た太夫を新造とよんでいるが,後にはかむろ(禿)あがりの,姉女郎の部屋に同居中のものを新造といった。吉原ではかむろが14歳ぐらいになると新造として披露した。…

【太夫】より

…太夫は,容色が美しいだけでなく,芸能,文学,遊戯,茶道などの広い範囲にわたる高い教養を備えることを要求された。このため,かむろ(禿)の時代から厳重に仕込まれ,新造(または引舟(ひきふね)),天神と順次に昇進するうちに選びぬかれる。かむろ1000人中で太夫に達するのは3~5人ともいわれ,元禄ごろで遊女100人に対し太夫は2~4人であった。…

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