捨枕(読み)すてまくら

精選版 日本国語大辞典 「捨枕」の意味・読み・例文・類語

すて‐まくら【捨枕】

〘名〙
① 朝、目覚めると、枕だけが残って、共寝した人の見えないこと。
※俳諧・稲莚(1685)上「瓜の朝詠ねたまし捨まくら〈一雫〉」
近世遊里で、初会の客が遊女と情を交わさないで帰ること。
浮世草子好色二代男(1684)一「何国(いづく)にても、初対面のすてまくらとて、やりくりのむつかし」

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