デジタル大辞泉
「初会」の意味・読み・例文・類語
しょ‐かい〔‐クワイ〕【初会】
1 ある人と初めて顔を合わせること。初対面。
2 初めての会合。
3 取引所で、月の最初の立会。発会。
4 娼妓がある客に初めて会い、相方となること。また、その客。→裏
しょ‐え〔‐ヱ〕【初会】
仏語。菩薩が悟りを開いたのち、仏として最初に説法する集会。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しょ‐かい‥クヮイ【初会】
- 〘 名詞 〙
- ① はじめて会うこと。はじめての面会。初対面。〔運歩色葉(1548)〕 〔陶弘景‐水仙賦〕
- ② はじめて開いた会合。最初の集会。
- [初出の実例]「正秀亭初会興行の時 月しろや膝に手を置宵の宿〈芭蕉〉」(出典:俳諧・笈日記(1695)上)
- ③ 遊女が、はじめてその客の相手をすること。また、その客。初会客。江戸、吉原遊郭では二度目を「うら」といい、三度目以後を「なじみ」と称した。
- [初出の実例]「世の中の物がたりすなるうちに、初会のおとこに逢そめてより、しみてのちくぜつ心中のだんだん迄、ふたりして、女、男にかはりてかたりきかせしぞ」(出典:評判記・美夜古物語(1656頃))
- ④ 取引所で毎月最初の取引営業日の立会い。発会。
- ⑤ ⇒しょえ(初会)
初会の補助注記
③について、初会には張見世で相手となる遊女を見立てるか、遣手(やりて)に任せて選んでもらうかした。客は次回の約束をするのを定めとし、吉原では二度目に来たときは初会の相手を勝手にかえることは許されなかった。
しょ‐え‥ヱ【初会】
- 〘 名詞 〙 仏語。仏が悟りをひらいて、初めて説法する集会。
- [初出の実例]「彌陀初会(しょゑ)の聖衆(しゃうじゅ)は、算数(さんじゅ)のおよぶことぞなき 浄土をねがはんひとはみな 広大会(くゎうだいゑ)を帰命(くゐみゃう)せよ」(出典:三帖和讚(1248‐60頃)浄土)
- [その他の文献]〔無量寿経‐上〕
はつ‐かい‥クヮイ【初会】
- 〘 名詞 〙 ( 「はつがい」とも ) その年になって初めての会合。《 季語・新年 》
- [初出の実例]「初会や詞の花の種おろし〈盛之〉」(出典:俳諧・詞林金玉集(1679)四)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「初会」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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