(読み)キョ

普及版 字通 「据」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

[字音] キョ
[字訓] すえる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は居(きよ)。拮据(けつきよ)は双声の連語で、はげしく手先を用いて傷めることをいう。拮を〔説文〕十二上に「手口、共に作(な)するなり」、据には「(げききよく)する(かきとる)なり」、に「持するなり」とあり、は戟の初文。枝のある戈で、その戈でものをかき取る意。拮の初義は〔詩、風、鴟〕「予が手は拮据す」で、爪先を傷めるような使いかたをいう。居は鋸の声符で、ぎざぎざの状態をいう。「据える」は国語用法である。

[訓義]
1. てさきをつかう、てさきをいためる、はたらく。
2. 拠と通じ、よる。
3. 倨と通じ、おごる。
4. 国語で、すえる、すわる。

[語系]
据kia、戟()・kyak、kiokは声義が近い。〔説文〕のいう「」は〔詩、風、鴟〕にみえる「拮据」と同じ語で、手爪に力を入れて、ものをかきとるような動作をいう。

[熟語]
据臥据傲据慢
[下接語]
掘据・拮据

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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