排簫(読み)ハイショウ

デジタル大辞泉 「排簫」の意味・読み・例文・類語

はい‐しょう〔‐セウ〕【排×簫】

中国古代の管楽器下端蜜蝋みつろうでふさいだ長さの異なる竹管16~23本を1列に並べて、上端を吹き鳴らすもの。長さは40センチ前後。日本へは奈良時代伝来平安時代まで雅楽器として用いられた。簫。

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精選版 日本国語大辞典 「排簫」の意味・読み・例文・類語

はい‐しょう‥セウ【排簫】

  1. 〘 名詞 〙 中国古代の管楽器。指孔(ゆびあな)のない竹管を長短十数本平行させて結び、上端を吹くもの。古くは多く簫(しょう)といった。〔新元史‐楽部一・登歌楽器〕

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改訂新版 世界大百科事典 「排簫」の意味・わかりやすい解説

排簫 (はいしょう)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「排簫」の意味・わかりやすい解説

排簫
はいしょう

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世界大百科事典(旧版)内の排簫の言及

【簫】より

…中国の縦吹きノンリードの管楽器(イラスト)。指孔付きの1本の竹管からなる洞簫と,長さの異なる竹管を横に並べ,木の枠にはめこんだパンパイプの一種としての排簫の二つのタイプがある。 排簫の各竹管の長さ,配列は時代や用途により異なるが,十二律に合わせることで,管の数は多いもので二十数本,少ないものでも十数本ある。…

【中国音楽】より

…前4000年ころとされるが,以後,孔をふやして,殷代後期の前14~前12世紀には5孔塤となり,すでに1オクターブ中の11半音が吹き出せた。また縦笛やそれを組んだ排簫(はいしよう),前5世紀以前には横笛も使われ,和音を出す笙も同時に広く用いられていた。弦楽器は25弦で琴柱(ことじ)のある(しつ)と,琴柱のない琴(きん),また打奏の筑(ちく)も史書にはみえる。…

※「排簫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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