デジタル大辞泉 「新元史」の意味・読み・例文・類語 しんげんし【新元史】 「元史」を補正した書。台湾の柯劭忞かしょうびん撰。1919年成立。本紀26、列伝154、表7、志70の全257巻。これが正史に加えられて、二十四史は二十五史となった。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「新元史」の意味・読み・例文・類語 しんげんし【新元史】 中国の正史。二五七巻。民国の柯劭忞(かしょうびん)撰。二十五史の一つ。元朝秘史などの蒙古資料や欧州の資料などを参考にして、「元史」を補正したもの。本紀二六巻、表七巻、志七〇巻、列伝一五四巻からなる。民国八年(一九一九)大総統徐世昌の命により二十四史に付加された。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「新元史」の意味・わかりやすい解説 新元史 (しんげんし)Xīn yuán shǐ 中国の正史の一つ。民国の柯劭忞(かしようびん)撰。257巻。在来の二十四史にこれを加えて二十五史と称される。明初短期間で撰せられた《元史》の不備をただそうと,清初以来数多くの元史改修の試みがあらわれたが,それらを集大成したものとみられる。本紀26巻,表7巻,志70巻,列伝154巻より成る。《元典章》《元朝秘史》,ラシード・アッディーンの《集史》,ドーソンの《蒙古史》などの新史料によって増補したが,その根拠が示されていないことや史料の取捨の適否について疑問もある。執筆者:植松 正 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報