(読み)エキ

精選版 日本国語大辞典 「掖」の意味・読み・例文・類語

えき【掖】

  1. 〘 名詞 〙
  2. わきのした。腋(わき)
  3. 宮殿のわきに造られた屋舎や垣や門など。掖廷掖垣掖門など。〔漢書‐成帝紀注〕

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普及版 字通 「掖」の読み・字形・画数・意味


11画

[字音] エキ
[字訓] たすける・わきばさむ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は夜(や)。夜に液(えき)の声がある。亦・腋は名詞、掖は多く動詞に用いる。亦(わき)に手をそえる意。〔説文〕十二上に「手を以て人の臂を持ち、地に投ずるなり」とあるのは、〔左伝、僖二十五年〕「掖して以て外に赴(たふ)し、之れをす」の文によるが、誘掖を本義とする字である。

[訓義]
1. たすける、わきばさむ。
2. わき、かたわら。

[古辞書の訓]
名義抄〕掖 ワキヒ(シ)タ・アフク・ホシママ 〔字鏡集〕掖 タスケモツ・アフク・ホシイママ・ハ(ワ)キ

[語系]
掖・亦・腋jyakは同声。亦は象形、腋はその形声字、掖はその動詞。・隘・厄ekも同系の語。

[熟語]
・掖垣掖殺掖省・掖廷・掖庭掖殿・掖・掖門掖誘
[下接語]
宮掖・禁掖・椒掖・振掖・仙掖・丹掖・提掖鳳掖・縫掖・誘掖

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