掠笞(読み)りょうち

精選版 日本国語大辞典 「掠笞」の意味・読み・例文・類語

りょう‐ちリャウ‥【掠笞】

  1. 〘 名詞 〙 罪人などを鞭(むち)打つこと。拷問にかけること。りゃくち。
    1. [初出の実例]「汝が女子の病は先業の報也。先生に国司たりし時、懐妊の女人を掠笞する事ありき」(出典:粉河寺縁起(1234頃))
    2. [その他の文献]〔史記‐張儀伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「掠笞」の読み・字形・画数・意味

【掠笞】りやくち

笞撃を加える。〔後漢紀、質帝紀〕豪富大家に、被(かうむ)らしむるに誹謗の罪を以てし、閉獄掠笞し、錢を出だして自ら贖(あがな)はしめ、に滿たざるは、死に至らしむ。

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