デジタル大辞泉 「控ゆ」の意味・読み・例文・類語 ひか・ゆ【控ゆ/×扣ゆ】 [動ヤ下二]《「ひか(控)う」が中世以降ヤ行に転じて用いられた語。終止形は「控ゆる」となる》「控える」に同じ。「木影に―・ゆる程もなく」〈逍遥訳・自由太刀余波鋭鋒〉「是を思ふに―・ゆれば一分弱し」〈浮・禁短気・五〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「控ゆ」の意味・読み・例文・類語 ひか・ゆ【控・扣】 ( ハ行下二段活用の「ひかふ」から転じて、室町時代頃から用いられた語。多くの場合、終止形は「ひかゆる」の形をとる )[ 1 ] 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙 =ひかえる(控)[ 一 ][初出の実例]「我朝に於て御内の御座所に馬に乗りながらひかゆべきものこそ覚えね」(出典:義経記(室町中か)八)[ 2 ] 〘 他動詞 ヤ行下二段活用 〙 =ひかえる(控)[ 二 ][初出の実例]「惣て縄と申ものは跡をひかゆると」(出典:虎寛本狂言・縄綯(室町末‐近世初))「御衣の袂をひかゆれば」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)職人尽し) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例