掻い拭ふ(読み)カイノゴウ

デジタル大辞泉 「掻い拭ふ」の意味・読み・例文・類語

かい‐のご・う〔‐のごふ〕【×掻い拭ふ】

[動ハ四]《「かきごう」の音変化》すっかりふきとる。ぬぐいさる。
「翁、顔をさぐるに年ごろありしこぶ、あとなく、―・ひたるやうに、つやつやなかりければ」〈宇治拾遺・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「掻い拭ふ」の意味・読み・例文・類語

かい‐のご・う‥のごふ【掻拭】

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 ( 「かい」は接頭語 ) ごみ、よごれなどをぬぐい取る。
    1. [初出の実例]「なにの宮、その殿の若君、いみじうおはせしを、かいのごひたるやうにやめ奉りたりしかば、祿を多く賜はりしこと」(出典:枕草子(10C終)二五九)

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