若君(読み)わかぎみ

精選版 日本国語大辞典 「若君」の意味・読み・例文・類語

わか‐ぎみ【若君】

〘名〙
① 幼い主君。幼君。若上。
上杉家文書‐大永八年(1528)一〇月五日・長尾憲長書状「就 若君様御一字之義、重而申入候之処」
身分の高い、若い男性を敬っていう語。
落窪(10C後)三「わか君に奉らん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「若君」の意味・読み・例文・類語

わか‐ぎみ【若君】

年の若い主君。幼君。
貴人子弟を敬っていう語。
「知りと知りたる人、法師に至るまで、―の御喜び聞こえに聞こえにと」〈かげろふ・中〉
貴人の姉妹うち、妹を敬っていう語。
姫君琵琶、―にさうの御琴を」〈橋姫

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