揉烏帽子(読み)モミエボシ

デジタル大辞泉 「揉烏帽子」の意味・読み・例文・類語

もみ‐えぼし【××帽子】

薄く漆を塗って柔らかにもんだ烏帽子かぶとなどの下に折り畳んで着用した。引立ひきたて烏帽子。なし打ち烏帽子。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「揉烏帽子」の意味・読み・例文・類語

もみ‐えぼし【揉烏帽子】

  1. 〘 名詞 〙 薄く漆を塗って柔らかに揉んだ烏帽子。兜(かぶと)などの下に折り畳んで着用したので、兜を脱ぐと引き立てて儀容を整えたため引立烏帽子ともいい、なえた形から萎烏帽子(なええぼし)とも梨子打烏帽子ともいう。
    1. [初出の実例]「甲をば脱童に持せ、揉烏帽(モミエボ)子引立て」(出典源平盛衰記(14C前)四二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android