梨子打烏帽子(読み)なしうちえぼし

精選版 日本国語大辞典 「梨子打烏帽子」の意味・読み・例文・類語

なしうち‐えぼし【梨子打烏帽子】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「なしうち」は「萎(な)やし打ち」の変化したもので、柔らかにつくった烏帽子の意 ) 漆を粗くかけ、先を尖らせた柔らかな打梨(うちなし)の烏帽子。近世は縁に鉢巻をつけ、鎧直垂に用いる。なしうちえぼうし。なしうち。
    1. 梨子打烏帽子〈蒙古襲来絵詞〉
      梨子打烏帽子〈蒙古襲来絵詞〉
    2. [初出の実例]「一社参之時、辻固小侍所、鎧、直垂、矢負弓を持、なしうち烏帽子廿騎」(出典:鎌倉殿中以下年中行事(1454か))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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