換算幅(読み)かんさんはば(その他表記)reduced width

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「換算幅」の意味・わかりやすい解説

換算幅
かんさんはば
reduced width

複合核の1つの励起状態から単位時間に粒子γ線を放出する全確率をその励起状態の幅といい,ある粒子 X を放出する確率を,X への部分幅という。部分幅は複合核内部の性質に起因する固有の因子と,粒子 X の運動エネルギーなど複合核外の状況に関係する因子との積であり,このうち前者を換算幅という。換算幅は複合核の表面で粒子 X が見出される確率に比例する量で,原子核の励起状態を特徴づける。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android