揺めく(読み)ゆらめく

精選版 日本国語大辞典 「揺めく」の意味・読み・例文・類語

ゆら‐め・く【揺めく】

〘自カ五(四)〙 (「めく」は接尾語)
① 物、人や映像がゆらゆらとゆっくりゆれる。ゆっくりゆれうごく。ゆらつく。
落窪(10C後)一「髪は〈略〉たけに五寸ばかりあまりて、ゆらめきいくうしろで、いといみじくをかしげなり」
※辰三の場合(1959)〈吉田健一〉「その電灯の光には暖炉に燃えている丸太の炎も加っているのが、明りがゆらめくので解った」
② ゆれうごいて快い音をたてて鳴る。〔観智院本名義抄(1241)〕
※醍醐寺本遊仙窟康永三年点(1344)「雅韻とユラメイて率爾とにはかにして則、天辺(そらのほ)に雪落る」
③ ある考えが一時的に頭にうかぶ。
※婉という女(1960)〈大原富枝〉四「もっと彼を虐めてみたい気持ちさえ揺らめいた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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