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揺変性 ヨウヘンセイ

岩石学辞典の解説

揺変性

チキソトロピーともいい,異常粘性の一種で,物体を静置している時は流動性をもたないが,揺らしたりかき混ぜたり振り混ぜたりするとゲルが流動性を示すゾルに変化し,これを放置しておくと再びゲルにもどる性質である.剪断応力の条件下では強さがなくなり,動きが止まるとゾルはもとのゲル状態にもどる.一般にコロイド粒子が形の異方性をもち,粒子間の結合力で互いにゆるく結合してゲルを形成しやすいような系で現れる.外力によってゲルの内部結合が一部または全部破壊されて流動性を増すが,放置しておくと再び粒子間の結合が再現される[Peterfi : 1927, Blatt, et al. : 1972, 長倉ほか : 1998].適量の水を含む粘土や水に飽和した砂などは同様の性質を示す.流砂あるいはクイックサンドといわれている現象である.実際の岩石でどの程度この現象が見られるかはわからない.ダイラタンシーの逆の現象である.ギリシャ語のthixisは触れるという行為,troposは回る,変化する(turn)の意味.⇒レオトロピー

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大辞林 第三版の解説

ようへんせい【揺変性】

静置状態では流動性をもたないゲルが、かきまぜたり、震盪しんとうさせたりすると流動性をもつゾルになり、これを静置すると再び元に戻る現象。実用上、塗装などで重要。チキソトロピー。チクソトロピー。シキソトロピー。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

揺変性
ようへんせい

チキソトロピー」のページをご覧ください。

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世界大百科事典内の揺変性の言及

【レオロジー】より

…これは何回でも繰り返せる。この現象をチキソトロピーthixotropy(チクソトロピーともいう),または揺変性という。このような現象を示す物質は無機物あるいは有機物の濃厚なコロイド溶液や高分子の溶液である。…

※「揺変性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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