日本大百科全書(ニッポニカ) 「クイックサンド」の意味・わかりやすい解説 クイックサンドくいっくさんどquicksand 粒径の細かい砂が、上向きの浸透流を受けて沸き立った液体のような状態になること。水流の圧力の強さがある限度以上になったときに生ずるが、この限度は砂の比重と締まりぐあいによって異なる。クイックサンド現象がおこると、地盤は支持力を失って不安定になる。地震時に砂地盤に生ずる液状化破壊も、地震による一時的な地下水圧の上昇によるもので、1964年(昭和39)新潟地震の際などに広範囲にわたって発生した。[赤井浩一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例