普及版 字通 「搴」の読み・字形・画数・意味
搴
14画
[字訓] とる・ぬく
[説文解字]
[字形] 形声
正字はに作り、(寒)(かん)声。〔説文〕十二上に「拔き取るなり」とあり、〔楚辞、離騒〕「に(をか)の木を搴(と)る」のように、草木を手折るときに用いる。〔呉子、料敵〕「旗を搴(と)る」は車上から抜き取るをいう。
[訓義]
1. ぬく、とる、ぬきとる、草木などをぬきとる。
2. まきとる、上からもちあげてとる、かかげる。
3. と通じ、からげとる。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕搴 ヌク・トル・アグ・ツム・ヌキ・フサグ
[語系]
搴()・・khianは同声。は衣裳、衣をからげる意。は飛びあがるさまをいう。また、牽khienは横にひく意で、同系の語であろう。
[熟語]
搴帷▶・搴旗▶・搴▶・搴采▶・搴手▶・搴取▶・搴裳▶・搴芳▶・搴攬▶
[下接語]
旗搴・手搴・朝搴・抜搴
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報