摩尼珠院跡
まにしゆいんあと
[現在地名]坂出市西庄町 天皇
白峰宮(崇徳天皇社)の傍らにあった真言宗寺院。金華山妙成就寺と号し、本尊は十一面観音。江戸時代には京都仁和寺末で崇徳天皇社の別当寺。四国霊場八十八ヵ所の第七九番札所。御詠歌は「十楽の浮世のなかをたずぬべし天皇さえもさすらいぞある」。明治初年の神仏分離後廃寺となり、札所は末寺であった現真言宗御室派高照院に引継がれた。摩尼珠院は弘法大師空海が四国巡錫の際、当地八十場(弥蘇場)の水源に来たとき霊告があり、十一面観音・愛染明王・阿弥陀如来の三像を刻み、堂を建てて安置したのに始まるという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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