改訂新版 世界大百科事典 「摩文仁岳」の意味・わかりやすい解説 摩文仁岳 (まぶにだけ) 沖縄県沖縄島(本島)南端,糸満市にあり,琉球石灰岩の傾斜地塊からなる丘陵地。南端は標高89mの海食崖で,ここから北に緩く傾斜している。第2次大戦の沖縄戦最後の激戦地で,鍾乳洞には司令部や野戦病院が置かれ,多くの犠牲者を出した。頂上付近には〈黎明之塔〉や〈健児之塔〉があるほか,都道府県や団体の戦死者慰霊塔がたち並び,平和祈念公園となっている。沖縄戦跡国定公園に属する。執筆者:堂前 亮平 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by