野戦病院(読み)ヤセンビョウイン(その他表記)field hospital

翻訳|field hospital

デジタル大辞泉 「野戦病院」の意味・読み・例文・類語

やせん‐びょういん〔‐ビヤウヰン〕【野戦病院】

戦場後方に設置し、戦線傷病兵を収容して治療をする病院

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精選版 日本国語大辞典 「野戦病院」の意味・読み・例文・類語

やせん‐びょういん‥ビャウヰン【野戦病院】

  1. 〘 名詞 〙 戦地前線の後方に設け、戦線の傷病者を一時収容して治療する所。
    1. [初出の実例]「我野戦病院清兵の負傷者を救療の図」(出典:風俗画報‐八〇号(1894)平壌略取)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「野戦病院」の意味・わかりやすい解説

野戦病院
やせんびょういん
field hospital

戦場の後方に,戦傷者を収容し応急手当てを施すために臨時におかれる病院。急造テント民家寺社などの建物を利用し,おもに外科軍医が看護兵を指揮して治療にあたる。ホメロス叙事詩にすでに記録として現れているが,中世十字軍の時代にはその行軍経路に沿って設置された記録がある。近代に入ると,1854年クリミア戦争の F.ナイチンゲールや,1859年イタリア独立戦争 (第2次) での H.デュナンの活躍によって国際法の保護対象となり,赤十字の旗によりその所在を明示するようになった。

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