撥鬢(読み)バチビン

デジタル大辞泉 「撥鬢」の意味・読み・例文・類語

ばち‐びん【××鬢】

江戸中期に流行した男子髪形の一。両鬢三味線の撥の形にそり込んだもの。

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精選版 日本国語大辞典 「撥鬢」の意味・読み・例文・類語

ばち‐びん【撥鬢】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、元祿・宝永(一六八八‐一七一一)頃に流行した男の髪形の一種。両鬢の形を三味線の撥形に剃り込んだもの。また、その髪形の男。浄瑠璃太夫江戸半太夫から始まるといわれ、広く奴の頭つきとなった。
    1. 撥鬢〈我衣〉
      撥鬢〈我衣〉
    2. [初出の実例]「或は立髪蝉折れ後家島田、抱鬂(バチビン)糸鬢手先下がり、大張り小張り唐犬額、二十六人車座に並べば」(出典浮世草子好色万金丹(1694)二)

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