最新 地学事典 「撫順層群」の解説
フーシュンそうぐん
撫順[抚顺]層群
Fushun Group
中国,華北台地渾河(こんが)の南岸に分布する陸成古第三系。撫順炭田の夾炭(きようたん)層。花崗片麻岩,輝緑岩および赤色頁岩と砂岩(中生界?)を基盤とする。下部夾炭層と上部夾炭層に二分。下部夾炭層は玄武岩を主として礫岩・凝灰岩・砂岩・頁岩からなり,層厚約210m。上部夾炭層は下から,主要炭層(9~110m),褐色頁岩層(130~150m),緑色頁岩層(500m)。褐色頁岩層は油母頁岩であり,Carpinus grandis・Sequoia longsdorfii・Fagus・Lygodium・Comptonia・Sabalites・Zelkovaなどの植物化石を多産。主要炭層の下部には大きな泥灰質の団塊を含む頁岩層の挟みがあり,保存のよい昆虫化石を含む琥珀(こはく)があることで有名。漸新世(R.Florin,1922;斎藤林次,1940)または始新世後期(遠藤誠道,1926)。遠藤隆次(1939)が撫順統と命名。
執筆者:亀井 節夫・根本 直樹
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

