播磨めぐりの記(読み)はりまめぐりのき

日本歴史地名大系 「播磨めぐりの記」の解説

播磨めぐりの記
はりまめぐりのき

一冊 田原相常著

異記・別称 播磨めぐりの紀・播磨巡覧記・播磨めぐり

成立 明和九年刊

版本 兵庫県立図書館ほか

解説 市販を目的に初めて印刷出版された播磨の名勝旧跡案内記。巻頭に摂播路程総図を掲げ、次いで大坂から姫路までの海岸沿いの道程とその間の名所・旧跡・神社・仏閣などを紹介、姫路からは内陸部に入り法華山一乗寺と御嶽山清水寺を経て大坂に帰る道筋について略記している。大坂の藤屋弥兵衛・柏原屋与左衛門・田原屋平兵衛の共同出版で、著者の田原相常はこのうちの田原屋平兵衛の筆名である。なお文化四年に出版人が一部入替って再度出版されているが、内容は明和九年版と同じである。

活字本 昭和六一年刊「兵庫の街道いまむかし」所収

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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