普及版 字通 「擠」の読み・字形・画数・意味
擠
17画
[字訓] おしおとす・おす
[説文解字]
[字形] 形声
声符は齊(斉)(せい)。〔説文〕十二上に「排するなり」とあり、人を排擠(はいせい)するをいう。〔左伝、昭十三年〕「小人、老いて子無し。壑(こうがく)に擠(お)つることを知るのみ」とは、野たれ死にの意。〔広雅、釈詁三〕「推すなり」は、擠し落とすことをいう。
[訓義]
1. おしおとす、おす、おしのける。
2. おちる、そこなう、くじく。
3. ほろぼす。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕擠 オス・ヒトシ・オシヒラク・ツク・オチイル・ハラフ 〔字鏡集〕擠 オス・ヲトシル・オシヒラク・ヲツ・ヲチイル・ツク・キル・キハム・トル・ハラフ
[語系]
擠・躋tzyeiは同声。躋は登る。これを墜とすことを擠という。抵tyeiも声義近く、「擠す」と訓する字である。
[熟語]
擠害▶・擠陥▶・擠機▶・擠摧▶・擠洗▶・擠排▶・擠抑▶
[下接語]
陰擠・讒擠・排擠
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報