擬似月(読み)ぎじつき(その他表記)quasi-moon

知恵蔵mini 「擬似月」の解説

擬似月

地球と近接した似た軌道で地球と共に太陽を公転する衛星を指す言葉。地球の衛星である月のような軌道をとっているように見えることから、このように呼ばれる。準衛星とも称する。現在のところ、地球の自然衛星は月のみであることが確認されているが、地球の周囲にはこのような地球に接近する軌道を持つ「擬似月」である小惑星存在多数確認されている。2016年4月27日、ハワイにあるPan-STARRS 1望遠鏡によって発見された小惑星「2016 HO3」が擬似月として話題となった。同小惑星は幅40~100メートルほどと推定されているが、地球に近づいたり離れたりを繰り返しながら太陽の周りを周回している。

(2016-6-16)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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