(読み)ハン

デジタル大辞泉 「攀」の意味・読み・例文・類語

はん【攀】[漢字項目]

[音]ハン(呉)(漢) [訓]よじる
よじ登る。「攀縁登攀
上の人にすがりつく。「攀竜はんりょう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「攀」の意味・読み・例文・類語

よ・じる よぢる【攀】

[1] 〘自ザ上一(ダ上一)〙 よ・づ 〘自ダ上二〙 あがろうとしてすがりつく。とりつく。すがる。また、すがりつくようにして登る。よどる。
霊異記(810‐824)中「善業縁に攀(ヨヂテ)安き堺に引く〈国会図書館本訓釈 攀 ヨチテ〉」
※岩崎栄令宛本居宣長書簡‐宝暦某年(1754‐56頃)某月某日「如攀文几垂允
[2] 〘他ザ上一(ダ上一)〙 よ・づ 〘他ダ上二〙 つかんで引き寄せる。また、ねじる。→ひきよず
万葉(8C後)八・一五〇七「百枝さし 生ふる橘〈略〉いたづらに 地に散らせば 術(すべ)無み(よぢ)て手折りつ 見ませ吾妹子

よど・る【攀】

〘自ラ四〙 =よじる(攀)(一)
謡曲歌占(1432頃)「手に剣の樹をよどれば、はくせき零落す」

よ・ず よづ【攀】

〘自他ダ上二〙 ⇒よじる(攀)

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