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支配性攻撃 しはいせいこうげきdominant aggression

知恵蔵の解説

支配性攻撃

家庭犬の、優位性を示すための攻撃。「主従関係の逆転」のように見える家庭犬の好ましくない行動を、これまでアルファ症候群と呼んでいたが、最近の動物行動学では支配性攻撃の一種に分類されるようになった。犬の攻撃性には、その他にも恐怖、苦痛、学習、ホルモン、群集心理、やつあたり、突発性要因に関連したものが見られる。家庭犬には、先祖のオオカミのような明確な主従関係は存在せず、家庭内での人と犬の関係は、むしろ親子の関係に近いものだろうと考えられている。それにもかかわらず犬が反抗的態度をとるのは、リーダーの位置に立とうとするからではなく、犬の方が偉いと勘違いさせるような、飼い主の犬への接し方に問題がある場合が多い。人にとって不適切な犬の行動を、飼い主が無意識のうちに強化していると考えられる。

(石田卓夫 日本臨床獣医学フォーラム代表 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

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