攻撃空母(読み)こうげきくうぼ(英語表記)attack carrier

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「攻撃空母」の意味・わかりやすい解説

攻撃空母
こうげきくうぼ
attack carrier

第2次世界大戦以後,戦艦に代る主力艦になった航空母艦 (空母) のうち,搭載する戦闘爆撃機や攻撃機によって敵艦隊あるいは地上目標に攻撃を加えることを任務とする攻撃用の空母。略号 CVA。対潜支援空母 CVS軽空母 CVL,護衛空母 CVEなどのように補助的役割や,艦隊あるいは輸送船団の護衛をおもな任務とするものと相違する。搭載機種は戦闘機,攻撃機,電子戦機,早期警戒機,対潜哨戒機ヘリコプタなど多種にわたり,合計 70~90機に上る。大戦末期に出現したアメリカ海軍のミッドウェー (5万 1000t) 級がその最初 (1992年退役) 。今日最大のものはアメリカのニミッツ級原子力空母 CVAN (満載排水量約9万t) であるが,アメリカは空母の種別を廃止した。

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