放り付ける(読み)ほうりつける

精選版 日本国語大辞典 「放り付ける」の意味・読み・例文・類語

ほうり‐つ・けるはふり‥【放付】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙 目標に向けて激しい勢いで投げる。投げつける。たたきつける。
    1. [初出の実例]「主ある金子をとりて帰るべきかと。其者に渡せばひろひし者に帰しぬ。なげやればほほりつけしばらく此論やむ事なし」(出典:浮世草子・本朝桜陰比事(1689)三)
    2. 「無遠慮な問を抛(ハフ)りつけた」(出典路上(1919)〈芥川龍之介一二)

ひり‐つ・ける【放付】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ひりつ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 魚や虫などが卵を物に生みつける。
    1. [初出の実例]「白き物こそ黒くなりけれ 見る内に桑子は紙にひり付て〈徳元〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)一七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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