最新 地学事典 「放射伝達方程式」の解説
ほうしゃでんたつほうていしき
放射伝達方程式
radiative transfer equation
放射輝度(単位面積,単位時間,単位立体角,単位波長[周波数]あたりの放射エネルギー密度)の空間分布を表す方程式。三次元で解く場合もあるが,一般には水平一様の平行平面大気を仮定して,放射伝達を上向きと下向きに分けて解く。散乱のない場合(地球放射),ある高度の上向き放射輝度は地表面および下層大気からの寄与,下向き放射輝度は上層大気からの寄与を受ける。放射輝度を方位角・天頂角・波長(周波数)方向に積分して求めた正味放射フラックス(上向き放射フラックスと下向き放射フラックスの差)の鉛直収束(発散)から放射加熱(冷却)率を求める。散乱のある日射の場合は,散乱光の放射伝達についても解く。
執筆者:梶野 瑞王
参照項目:地球放射
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

