ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「放射線透過試験」の意味・わかりやすい解説 放射線透過試験ほうしゃせんとうかしけんradiographic testing 非破壊試験法の一つで,X線やγ線などの放射線が物体を透過する場合,構成物質,厚さ,密度などによってその透過度が異なる原理を利用し,透過後の放射線の強さの変化状態 (透過像) を観察することによって材料内部の欠陥を調べる方法。透過像は,フィルムと増感紙を併用する直接撮影法,ケイ光板に写したものをカメラで撮影する間接撮影法,ケイ光増倍管 (テレビとも組合せる) を用いた透視法などで求める。小さな欠陥を識別するには直接撮影法が最も適している。この試験は,割れのような欠陥よりも,むしろ鋳物や溶接部における気泡や巻込みなどの検査に有効な方法として用いられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by