政房(読み)せいぼう(その他表記)Chǒng bang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「政房」の意味・わかりやすい解説

政房
せいぼう
Chǒng bang

朝鮮高麗の武人政権時代,崔氏自宅におかれた政庁崔忠献政権のとき,私宅で文武官を任命していたが,その子崔怡 (→崔 瑀〈さいう〉 ) は高宗 12 (1225) 年に政房を正式におき,官吏の任免昇降移動に関することを司った。政房で執務するのは崔氏の門客の文人で,必闍赤 (ぴじゃち) と呼ばれた。

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世界大百科事典(旧版)内の政房の言及

【崔忠献】より

…忠献のあと崔瑀(う)(怡),崔沆,崔竩(ぎ)が代々政権を継承した。瑀の代から政房という政庁を崔氏の私邸におき人事を処理した。こうして崔氏は4代にわたって政権を握ったが,1231年から蒙古の侵入が始まり,その戦乱の過程で58年竩が暗殺され崔氏は滅亡した。…

※「政房」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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