故上(読み)コウエ

デジタル大辞泉 「故上」の意味・読み・例文・類語

こ‐うえ〔‐うへ〕【故上】

死去した、貴族婦人
装束などは、乳母めのと、また―の御人どもなどしてせさす」〈・三一五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「故上」の意味・読み・例文・類語

こ‐うえ‥うへ【故上】

  1. 〘 名詞 〙 貴族の夫人で死去した人。物故した貴夫人
    1. [初出の実例]「こうへの、六歳におはせし時より」(出典:落窪物語(10C後)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android