ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「散布灌漑」の意味・わかりやすい解説 散布灌漑さんぷかんがいsprinkling 散水灌漑ともいう。畑地灌漑の方法の一つ。ポンプを使用するか,自然落差を利用して,加圧した水を散水器から空中に噴出飛散させ,人工的に降雨状態をつくって灌漑する方法。ほとんどすべての作物,地形,土壌に適用できるが,特に浸水度の高い土壌や風による影響の少い地形で,耕土が浅く,1回あたりの灌漑水量が少くてすむときに有効。第2次世界大戦後,日本で畑地灌漑が始められた当初,大部分は畦間灌漑であったが,現在では散布灌漑が主になっている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by