数方庭祭(読み)すほうていまつり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

数方庭祭
すほうていまつり

山口県下関市長府町の忌宮神社(いみのみやじんじゃ)で 8月7~13日に行なわれる祭り仲哀天皇が,九州の熊襲を扇動して攻めてきた新羅の塵輪を退治し,人々がをかざし旗を振って歓喜したのが始まりと伝わる。境内には,塵輪の首を埋めて石で覆ったと伝わる「鬼石」があり,祭りの間,毎晩 8時頃から,この石の上に据えた太鼓のまわりを,まず女性が七夕飾りをつけた切籠(きりこ)と呼ばれる笹竹を捧げ持って右回りに回り,続いて男性が,青竹に白い幟旗をつけ先端に小旗鳥毛を飾った幟(のぼり)を持って同様にまわる。幟は子供の持つ幼幟,中幟,竹を 2本継ぎ合わせて長さ 20mにもなる大人の大幟(おおや)の順に登場する。惣社組と金谷組の 2地区が交互に登場して行なう。元禄の頃までは,矛や剣を持ってまわる行事だったと伝わる。

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