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敲打器 こうだき

大辞林 第三版の解説

こうだき【敲打器】

石塊を打ち欠いて剝片や石刃せきじんなどを取ったあとの石核せつかくを用いた石器。物を敲たたいたり割ったりするのに使った。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

敲打器
こうだき

(たた)いたり、打ったり、割ったりするのに用いられた石器。ヨーロッパ、アフリカの旧石器時代の礫器(れっき)など、人間の初期の生活から使われた重量感のある石器の総称である。石塊に粗雑な剥離(はくり)を施し製作されたものであるが、その方法により、礫器pebble tool、片刃の粗製石器chopper、両刃の粗製石器chopping tool、握斧状石器hand-axe、鉈(なた)状石器cleaverなどの種類があるが、全体としては機能分化があまりみられず、いわゆる「万能石器」であったとも考えられている。
 日本では群馬県岩宿(いわじゅく)遺跡、同権現山(ごんげんやま)遺跡での石斧(せきふ)の発見以来、先土器時代のいくつかの遺跡で検出されているが、それらについてとくに注目されるのは、刃部の磨かれている例が存在することである。ヨーロッパにおける旧石器時代の敲打器はすべて打製のものであり、磨製石器の出現は新石器時代以降であることを考えると、その特殊性が注目される。[戸沢充則]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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