敷尹ん(読み)しきいん

精選版 日本国語大辞典 「敷尹ん」の意味・読み・例文・類語

しきい‐んしきゐ‥【敷居ん・敷尹ヰン】

  1. 〘 連語 〙 ( 「敷き居ん」(「ん」は推量助動詞)と鄭重に命令する言い方。中古、朝廷行事、特に節会などで、侍座を宣するに当たって用いられた慣用句 ) おすわり下さい。
    1. [初出の実例]「参節会、入夜事初、奉仕内弁、少納言進立、余仰云、之幾尹、是無極失也」(出典御堂関白記‐長和二年(1013)一一月一六日)
    2. 「内弁敷尹(シキイン)を仰す。しきゐんは敷居也。堂上に敷たる座にゐよと云心なるべし」(出典:公事根源(1422頃)正月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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