デジタル大辞泉 「敷島の」の意味・読み・例文・類語 しきしま‐の【敷島の】 [枕]磯城島しきしまの宮のある大和やまとの意から、「やまと」にかかる。「―大和の国に人多さはに満ちてあれども」〈万・三二四八〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「敷島の」の意味・読み・例文・類語 しきしま‐の【敷島の・磯城島の】 枕① ( 「しきしま」は大和国磯城郡の地で、崇神・欽明両天皇の宮があったと伝承される所 ) 敷島の宮のある大和の意で、国名「やまと」にかかる。[初出の実例]「礒城嶋能(しきしまノ) やまとの国の 石上(いそのかみ) ふるの里に 紐解かず 丸寝(まろね)をすれば」(出典:万葉集(8C後)九・一七八七)② ( 転じて ) 日本全体をさす「やまと」にかかる。[初出の実例]「志貴嶋(シキしまの)やまとの国は言霊(ことだま)の助くる国ぞま幸(さき)くありこそ」(出典:万葉集(8C後)一三・三二五四)③ 和歌のことを「敷島の道(みち)」というところから「道(方面の意)」と同音の「道」にかかる。[初出の実例]「年を経て祈る心をしきしまの道ある御代に神もあらはせ〈祝部行氏〉」(出典:新後撰和歌集(1303)神祇・七五九)④ 大和の国の地名「布留(ふる)」の意で、「布留」と同音の「経る」「古」などにかかる。[初出の実例]「言ふよりも聞くぞかなしきしきしまの世にふるさとの人やなになり」(出典:蜻蛉日記(974頃)中) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例