デジタル大辞泉 「文作る」の意味・読み・例文・類語 ふ‐づく・る【▽文作る】 [動ラ四]1 作り整える。物事を整える。「障子張るに、紙を―・るともいふ」〈色道大鏡・一〉2 うわべをつくろって欺く。だます。「いたづら女の身の果ては、皆御坊を―・る仕掛けなり」〈浮・好色貝合〉3 手はずを整える。たくらむ。「さっきの女が後に忍んでくるはずに、―・っておいたから」〈滑・膝栗毛・初〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「文作る」の意味・読み・例文・類語 ふ‐づく・る【文作】 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙① 作り整える。〔文明本節用集(室町中)〕② 物事を整える。まるくおさまるようにする。[初出の実例]「Imaginor〈略〉フンベツヲ メグラス、ココロニ モノヲ fuzzucuru(フヅクル)」(出典:羅葡日辞書(1595))③ うわべをつくろってごまかす。企み事をして欺く。たぶらかす。[初出の実例]「是等は何程つかひてもふづくりてものせことなどくふものにあらず」(出典:評判記・満散利久佐(1656)雲井)「御新造を手に入ればや、娘御をふづくりたやと、忠義の志はけしほどもなし」(出典:談義本・当世下手談義(1752)五) ふ‐ずく・る‥づくる【文作】 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 ⇒ふづくる(文作) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例